内容説明
人びとを覆う無力感の源泉にあるものは何か―。宗教的・政治的・経済的疎外とそれからの解放という、生きることの根本にかかわる人間観、世界観の問題をわかりやすく説いた定評あるロングセラー。見事な考察が現代社会を鋭くえぐる。
目次
第1講(観念論の歴史的起源;近世哲学の歴史;唯物論と観念論)
第2講(疎外―神・国家・資本;民主主義について)
第3講(疎外からの解放と人類の進歩;啓蒙主義と空想的社会主義;空想より科学へ)
第4講(弁証法;歴史と個人)
著者等紹介
森信成[モリノブシゲ]
1914年、大阪市生まれ。1935年、京都大学法学部に入学。翌年、文学部哲学科に転入。いわゆる人民戦線時代の学生運動に参加。1941年、同哲学科卒業。戦後は大阪唯物論研究会(1957年結成)および日本唯物論研究会(1959年結成)の指導的メンバーとして活躍。大阪市立大学文学部教授。1971年、57歳で死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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